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2009年10月22日木曜日

ITの学び方(1)

 私の周りにいる若いエンジニアたちと話しをすると、自分の未熟さを感じつつも学習意欲が湧かなかったり、どのように勉強して良いのか分からないでいたり、前時代的な学習パターンを未だに行わされていたりすることが多いようです。
 人が成長するために学習というプロセスはなくてはならないものですが、学習を行うシステム、つまり、学習意欲の醸成と学習の実効環境が整わなければ、特にドックイヤーといわれるスピードで変化を続けるIT業界で、長く仕事を続けることは困難なこととなるでしょう。
 また、学習による知識の吸収は、比較的容易に自身の成長を実感できる要素です。昨日は分からなかったことが今日は分かる。これは成長であり、多くの人が喜びを感じることです。成長が実感できなければ、学習意欲や勤労意欲、場合によっては人生そのものの意味を失ってしまうかも知れません。
 このような事態にならないためにも、ITを仕事とすることに携わるマネジメント層は、教育の問題を真剣に考え、学習のPDCAサイクル基盤を組織能力として定着させる責任を愚直に実行する必要があります。

 本来、学習は自身の意欲によって継続的に行われるものですので、すべての人々が自立的に学習を進めるのであれば、組織的な動きはかなり少なくて済むかも知れません。私自身の話をすると、ほとんど独学でITを学び続けています。はじめてパソコンに触れた頃は、雑誌をよく読んでいました。そしてプログラミングに関心を持つと、Excel VBAの本を通勤電車の中で読み続け、Visual Basic 2.0を買った時には、いろいろなプログラムを書きまくりました。VBを自分で買う人は多いかも知れませんが、私はVisual TestというテスティングツールからMSDNまで自腹でそろえたのです。PCもこれまで5台買いました。その内の1台は、3GByteのメモリを搭載したもので、これにVirtual Serverをインストールし、3階層C/Sの実装実験に使いました。本も相当買いました。お金と時間、これまでの自分への投資は相当なものだと思いますが、これが今日の私を支えています。
 しかし、このやり方には限界があります。次々と出現する学習対象に自己の資金だけで挑むのでは、十分な学習を継続することはできません。また、私のようにどん欲な学習意欲を持つ人は、それほど多くはいないと思います。やはり、組織的な学習基盤を確立し、これによって個人の学習意欲を刺激するような施策が必要となります。

 学習による習熟度というのを組織的に把握するのはなかなか難しいことです。研修に行かせても、居眠りしているのでは意味がありません。私も何度も講義中に別世界にいたことがあります。また、テストで瞬間的な「記憶」を計ることはできても、それが実践力を伴うものかの判断がつきません。そんなことをあれやこれやと思案しているマネジメント層や研修担当者は、自らの組織に必要な学習システムを作るのではなく、ありきたりの研修や資格取得を勧めることで終わっているのではないでしょうか?
 伝統的な教育手法も大切ですが、ITの領域では、何よりも体験的もしくはアウトプット型の学習スタイルが重要です。また、知識の実践が利益に深く結びつくIT産業では、ベンダー資格により高い価値があるといえるでしょう。

 では、学習する側、させる側、それぞれどのようなアプローチが考えられるのでしょうか? 次回は、その点を考察してみたいと思います。

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