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2009年10月29日木曜日

クラウド インパクト - その翌日

 クラウド インパクトから一夜明けました。昨夜は仕事仲間と一杯やりながら、これからのIT産業について語り合いました。話題の中心はもちろんクラウド コンピューティング… そして今朝起きてから今までも、ずっとクラウドのことを考えています。

 なぜこれほどの衝撃を受けるのか? クラウドってそんなに凄いの? 疑問を持たれる方も多いでしょう。私は「それほど凄い」とお答えします。より具体的にいうならば、salesforce.comが凄いのです。

 例えば、こんな例え話はどうでしょうか…
 あなたは車好きで、スポーツカーに憧れていたとしましょう。しかし、その価格は700万円。とても手が出ないと諦めていたところへ、200万円のスポーツカーが発売されました。あなたは驚くと同時にその車の品質や性能に疑問を持つでしょう。なぜなら、あなたの常識を越えているからです。しかし、セールスマンは答えます。「安全性、性能、どれも700万円の車に引けをとりません。むしろ、こちらの方が優れている点もあります」と。あなたは喜びよりも衝撃を受けるのではありませんか?
 あるいは、あなたには妻と二人の子供がいて、ミニバンを所有していたとします。でも、本当にあなたが乗りたいのはスポーツカー。しかし、ツーシーターの車では家族で出かけられないし、2台持つような贅沢もできません。ところが、あなたが必要な時に、必要な用途の車を、必要な時間だけ借りることができるサービスがあって、しかもその料金が月額1万円だったらどうでしょう? 駐車場代より安いの?! やはり、あなたは衝撃を受けるのではありませんか?

 私に昨日起こり、今もなお余波が続いている衝撃は、このように例えることができると思います。
 頭では分かっていました。特定のリソースを世界的規模で共有しているのですから、ひとりあたりの負担が少なくなるのは当然のことです。しかし、自ら要件を定義し、自ら開発コストを見積もったシステムのコスト(初期導入コスト)が半分以下で目の前に示された時、本当の理解をしたのです。
 おそらく、この衝撃はドンドン拡がっていくでしょう。既に霞ヶ関ではsalesforce.comの快進撃が始まっているとの報道もあります。

 クラウドに対して疑問を持つ人たちは、「すべてがクラウドになるわけではないだろう」と考えるでしょう。しかし、それは「今は」という前提条件付の認識です。もしかしたら、明日にはすべてがクラウドになる技術が生まれるかも知れません…

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