これは次回小説作品『エクストリーム センス』の背景設定です。
退行主義
近代の安全や便利さが脳の活動を少なくしてしまうことによって、人類の脳が退化に向かって進んでいるという学説を基礎に、過度な便利さを排除することによって脳の退化を食い止めようとする思想。
退行主義の過激派
退行主義の基礎となった学説に強い影響を受け、過度な便利さの排除に加えて一定の危険にさらされることが脳の持続的発展に必要であるとする思想集団。
さらに新興経済大国の台頭が世界秩序に混乱をもたらすとして敵対心を持っている。
ゾロアスター教の新解釈
1990年にイスラエルの宗教社会学者、エイモス・シモンズ(Amos Simmons)が発表した論文で、退行主義の基礎となった考え方。
ゾロアスター教が栄えた時代、その聖典のアベスタ(Avesta)は信仰者にとって道徳、法、教育、娯楽であり、それは彼らの世界の中心であったと考え、そのような世界の中で育まれた豊かな想像力が、彼らの脳を活性化していたとする学説。対して、近代文明社会は脳の活動を最小化し、結果として脳は退化していくとする。
さらに、善悪を明確に区別する二元論から罪を犯した者に厳しい罰を与えることが、民族の優位性につながっているとしている。
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