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2009年10月27日火曜日

二胡

 alan は10歳の時に二胡の演奏を学び始めたそうです。いろいろな楽器がありますが、このニ胡は私が好きな楽器のひとつで、その艶やかさに微妙な「枯れ」が混ざり合った音色に惹かれます。
 楽器には、必ず振動する部分があり、その振動を増幅することで音色となります。例えば、ニ胡は弦の振動をボディが増幅する。木管楽器はリードの振動を、金管楽器は唇の振動を円筒管以降の構造が増幅します。ゴムをはじいても音を出すことはできますが、楽器として用いるためには何らかの増幅機構により音色に加工する必要があります。また、演奏に耐えうる音量を得ることも楽器の重要な要素です。
 電気楽器はさらにさまざまな要素によって音色を得ることができます。その代表はエレクトリック ギターです。弦とボディの構成に、さらにピックアップという振動を電気信号に変換する電気部品が加わります。さらにアンプ。これによってアコースティック楽器を越える音量を得ると共に、ディストーションなどの音色加工効果を得ることもできます。電気信号に一度変換されてしまえば、さまざまな機器により音色は自在に加工することができるというわけです。
 シンセサイザーは、音源自体を電子的シミュレーションによって変更することができます(この方式が本格的に採用されたのは、ヤマハのデジタル シンセサイザーDX7のFM音源です、っと記憶しています)。この点が、他の楽器と大きく異なるところです。しかし、アコースティック楽器の真似をしようとすると、難しくて真似のできないところがあります。それはアタック部分(音の立ち上がり部分)です。これを補うために、アコースティック楽器のアタック部分をサンプリングし、これとシンセの持続音とを合成することによってリアルな音を作り出すというアイデアなどが考え出されました(ローランドのSA音源など)。このようなことを書くと、シンセサイザーには固有の音がないように思うかも知れませんが、かつての私のようなキーボーディストたちは、ヤマハとローランドとコルグといったメーカーや機種の違いをかなりの確立で聞き分けることができます。さまざまな音に加工できても、やはり楽器にはそれぞれ固有のクセがあるのです。そして、そのクセが音色の好みの核心部分となります。

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