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2009年10月8日木曜日

顧客起点

 例えば、こんな場面を想像してみましょう。
 あなたは(男性だとして)、彼女と食事に行くプランを立てています。その時、あなたはどんなことを考えるでしょう? 彼女の好きな食べ物は何かなぁ? どんな雰囲気の店が良いかなぁ? と、彼女の立場になってプランを立てることと思います。
 次は、あまり好きではない会社の人々との飲み会の幹事を任された場面を想像してみましょう。「めんどくさいな」、「適当な居酒屋を予約しよう」などと考えるのではないでしょうか?
 このふたつのシチュエーションの決定的な違いは、相手の立場に立つか、自分の立場に立つかです。
 近年、多くの企業が「顧客起点」を謳っていますが、実践できている企業はそれほど多くないように思います。相手の立場に立つとは、食事のプランを立てるあなたのように、ひと言でいえば愛を持って接しているか? ということです。そして、その結果彼女が喜んでくれたならば、あなた自身も幸せであるはずです。
 一方、彼女の方にも愛される要素がなくて愛は成立しません。「顧客起点」が掛け声だけに終わってしまうのには、顧客側にも問題があるのかも知れません。
 では、このような場面はどうでしょう?
 あなたの前に、あなたにとって最高と思える女性が現れました。きっと、あなたは彼女に気に入られようと一生懸命自身をアピールするのではないでしょうか? このようなアクションを男女のどちらかが起こさなければ、なかなか愛は成立しないと思います。
 顧客起点、顧客満足度、というと何をどうして良いのか迷うかも知れませんが、こんな風に物事を捉えれば、唯一絶対の答えはないにしても、どうしていけばより良い方向になりうるかを判断し行動できると思います。

 再び繰り返しますが、「イマジネーションによってインテグレートされた全知全能」とはこういうことです。
 そして、「すべてはひとつに通じ、ひとつはすべてに通じている」と私は思います。

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