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2009年10月16日金曜日

次期基幹システム(4)-運用テスト進行中

 基幹システムの運用テストは今日で9日目、今のところはほぼ順調です。
 エンドユーザーによる運用テストは、テストの品質レベルを維持することが重要ですが、これは要件開発と並ぶシステム開発工程の難所であると認識しています。品質保証のV字モデルにおいてエンドユーザーが介在する部分は、「何を作るか?(要件定義)」、「うまくできたか?(運用テスト)」を確認するシステム開発工程の要ですが、エンドユーザーと開発者の間に起こるさまざまな物事のギャップが、結果としてこのプロセスを難所としてしまいます。また、このプロセスの主体はあくまでもエンドユーザー(要求者)であり、開発陣ができることはひと言でいえば支援のみです。システム開発の委託契約が委任型になるゆえんもここにあります。
 さらに、エンドユーザーは「ずるさ」を持ち合わせています。この「ずるさ」の本質は主体性の欠如です。つまり、「やらされ感」とか、「誰かがやるだろう」とか、そうした一人ひとりの主体性欠如がプロジェクトを失敗に誘い込んで行きます。
 私は次期基幹システムの開発総指揮者ですから、この「ずるさ」と対峙しなくてはなりません。要件開発に対しては、RDRAを採り入れた新手法を武器に闘います。さて、運用テストでは何を武器にしたらよいでしょう?

 私は、それは「見える化」であると考えます。人間とは、自尊心や羞恥心という感情を持っていますが、これを刺激されると行動に結びつきやすくなります。つまり、全エンドユーザーの運用テスト状況を公開することにより、「自分もやらなくては」という動機付けを行うことが主な狙いとなります。また、テスト品質の評価など、見える化は非常に有益な武器となります。
 昨日、エンドーユーザー毎に、どの画面に何回アクセスしているかをまとめたレポートを配付しました。今朝ログを確認すると、その効果を確認することができました。私の戦術は取り敢えず成功したようです。しかし、まだ十分なテスト品質とはいえません。テストの深さが足りないのです。
 引き続き、見える化を武器に運用テストのPDCAを回していきたいと思います。

続く…

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