まず、「新着のknowledgeを新着リストに表示する」ユースケースのユースケースシナリオは、修正前は不要ですのでモデルから削除します。次に、「knowledgeを参照できる」ユースケースのユースケースシナリオをノートに表示させます。この辺の作業は、Enterprise Architectを使うととても効率的に行えます。
ユースケースシナリオを読みながら、「knowledge参照画面」バウンダリ、「knowledgeを表示する」コントロールを抽出し、「knowledge」エンティティは前回抽出したものに関係線をつなぎます。
*灰色のクラスは前回抽出したもの。薄いピンクは今回抽出したもの。
さて、問題はprecedesと表現した関係をどう分析するかです。まずは、青色で表示しているユースケースシナリオから「新着リストで選択されたknowledgeの識別子を渡す」コントロールを抽出し、上記図のように分析しました。んんぅ? 何かしっくりきませんね…
ふたつのユースケースは本当にprecedesの関係なのでしょうか?
precedesとinvokesの意味を今一度確認すると、ユースケースモデルにそもそもの間違いがあることに気づきました。そこで、下図のように修正しました。
ユースケースがひとつ足りなかったのです。これにより、
「新着のknowledgeを新着リストに表示する」ユースケースの後に、「新着リストのknowledgeを参照する」ユースケースがあり、
「新着リストのknowledgeを参照する」ユースケースは、「knowledgeを参照できる」ユースケースを呼び出す。
というすっきりとした関係になります。
Open Knowledge Systemシリーズは入門講座ではありません。ですから今回の間違いは、実際に私が犯した間違いです。しかし、このように正しい手順でプロセスを重ねていけば、間違いを発見し修正できるのです。
先人たちの知恵、素晴らしいですね。
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