【案内】小説『エクストリームセンス』について

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2009年12月3日木曜日

価値は正当に評価されなければならない

 私は社のシステム管理者として、ITに関する業務全般に実務者として関わっていますが、その業務の中には業者との価格交渉も含まれます。私の使命は我が社の利益を極大化するために、1円でも安くIT資源やソリューションを調達することですが、そこには私のポリシーがあります。それは、価値そのものを破壊するような行為をしてはいけないということです。
 私は価格交渉に臨む時、価値を叩き買いするような行為は一度もしたことがありません。なぜならば、そのような行為をすれば、いつか自分に跳ね返ってくるからです。
 例えば、SEの人月単価が120万円であり、それが市場と照らして妥当性のあるものだとしましょう。それを私がいろいろな交渉テクニックを駆使して、80万円にできたとすれば、一時的には社にコスト削減という効用を与えることになります。しかし、そうしたことに慣れてしまった私の会社の人々は、SEの価値とは月80万円であり、よって私の価値もその程度のものとみなしてしまうでしょう。価値を壊すような行為は、回り回って自分自身の価値や、自社の商品の価値を破壊することになると私は強く思います。
 では、何を材料にコストの圧縮を図るのかといえば、それは一言で言うならば無駄をとることです。意味のないテンプレートを埋めただけの設計書、要求を過剰解釈した要件定義、ハードウェアのオーバースペックなど、そうした無駄は省き、価値は正当に評価する。これが私のポリシーです。このことに気づかず、絶対金額が下がればよいというような風潮は、結果的に自身の価値を下げることになると思うのですが、みなさんはどう考えるのでしょうか…?

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