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2009年11月11日水曜日

仮称:ソリューション連鎖熟成度モデル

 「こんなこと」、では話しづらいので、取り敢えず「ソリューション連鎖熟成度モデル」と呼称することにします。

 これまでの議論は…
  1. 今こんなこと考えてます。
  2. そもそも、なぜこんなことを考えているのか?
 のふたつでした。

 まずは論点を整理します。
 「ソリューション連鎖熟成度モデル」を構成する言葉の意味は次のとおりです。
  1. ソリューション : 企業内の問題・課題をITによって解決する施策のこと。
  2. 連 鎖 : ある時実装したソリューションが、次回のソリューションへの基礎となる性質を持つことによって、ソリューション間につながりが持たれた状態および結果のこと。
  3. 熟成度 : 開始点からソリューションの連鎖が進み、今考えられる終了点までの道筋のうち、どの地点にいるかを示す指標のこと。
  4. モデル : 上記「1.」から「3.」を抽象表現したもの。
  つまり、連鎖関係を持つ複数のソリューションを、現在予見できるレベルで時系列に整理し、一定の考え方によってその時系列を熟成度という指標で区切ったモデルを考える、ということになります。さて、どんなものができるのでしょうか? 何分、私も考えながら本稿を執筆しているので、最終成果のイメージはおぼろげです。ご意見があれば、ぜひコメントを頂ければと思います。


 すべてのソリューションが連鎖するとは思えません。だとすると、連鎖の進み方(これを「連鎖の系譜」と呼ぶことにします)は複数あり、性質によって分類できそうな気がします。まずはこの仮説について考察してみましょう。

 企業とは、何らかの事業を営むことで、ひと言でいえば「成長」を続けることを目的としている組織体です。成長とは、よくいわれる企業の資源である人、物、金、情報が増えていくということです。ある事業で収益が上がり、利益が出れば資産が増加します。その利益で設備投資を行えば、資金が減る代わりに物が増えます。事業をさらに拡張すれば人が増え、事業や事業資源(人、物、金)の増加・拡張により、情報が増えていきます。
 企業を支えるITソリューションの連鎖の系譜は、こうした企業の成長と密接に関連していそうです。企業が成長すれば、それを支えるITは、成長した体を支えるに相応しい姿に変化を求められるからです。
 変化するITの一次的要素は、インフラストラクチャー、ビジネスモデル、データです。そして二次的要素としてITガバナンス、ITリテラシーが加わります。これらの要素の変化に連鎖性を強く意識した投資モデルを適用できれば、ソリューション連鎖熟成度モデルの根幹が設計できると思います。

 連鎖を強く意識した変化、すなわちソリューション連鎖の系譜は、
  1. インフラストラクチャー
  2. ビジネスモデル
  3. データ
  4. ITガバナンス
  5. ITリテラシー
 に分類できると書きましたが、これらの要素についてもう少していねいに検証してみましょう。

続く…

1 件のコメント:

  1. ~自分自身へのメモとして~

    ●ビジネスモデルはビジネスプロセスとした方がフィットしそうです。
    ●ITリテラシーは、その他のサブセットとしてここからは省いた方が良さそうです。
    ●順番も改め、インフラストラクチャー、データ、ビジネスプロセス、ITガバナンスが良いでしょう。

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