ブログ「ZACKY's Software Engineering Laboratory」の『ソフトウェア工学教育ワークショップ --- 求める人材像(技術スキル)』をきっかけとして、ちょっと考えてみました。
もし、我が社の情報システム部門で新卒採用をするとしたら、
どのような人材を求めるのか?
取り敢えず、要求だけを簡単に列挙してみます。
1. ITが好きであること。
好きこそものの上手なれ。これを原動力に、勉強を自主的にしてくれる人が最高です。
2. 基本的な人間力。
かつて親や先生から言われたこと、「嘘をついてはいけない」、「相手のことを思いやりなさい」、「あいさつをしなさい」、「勉強しなさい」などなど、子供のころは「うるさいなぁ」と思ったことも、今では原理原則のように感じます。そういうことを、言われなくてもできる人が良いです。
3. 文章をきちんと書けること。
現実世界からIT世界への変換の境目であるユースケースシナリオは、文章により記述するものです。また、ドメインモデルを豊かにするのはボキャブラリーです。いうまでもなく、私たちのコミュニケーションは日本語により行われます。
私が採用試験を考えるとしたら、論文は必ず書いてもらいます。
4. 論理的思考ができること。
難しいことは要求しません。要は、物事の筋道を考えられることです。
*「3.」と「4.」により、いわば右脳と左脳をバランス良く使える人が良いということになります。
5. IT以外のことにも好奇心が旺盛な人。
我が社の場合は、ユーザー企業の立場ですから、業務システムが対象となります。業務システムを開発するためには、まず、業務を知らなくてはなりません。広く浅く、見聞を広めることは絶対に必要です。
では、技術的スキルは?
6. Visual BasicかC#でのプログラミング経験。
我が社はユーザー企業ですから、Windows上で動く業務システムが開発や運用管理の対象となります。そして、私が技術標準として採用しているのは.NETです。ですから、VBやC#でのプログラミング経験があれば十分だと思います。
大学を卒業するまでの教育課程の中で、いろいろなものに触れ、その中から好きなものを見つけ、探求してみる。そして、仲間たちと探求する中で、上記のようなことを身につけてくれれば、あまり技術的なことは必要ないかもしれません。なぜなら、大学で学んだ知識が活かせるような仕事の現場は、我が社だけではなく、多分あまりないと思いますから…
さて、一番の問題は?
このような人をどうやって見つけるか? ですね…
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