小説『エクストリーム センス』は笹沼透(Satohru)の著作物であり、著作権法によって保護されています。無断で本小説の全部または一部を転載等利用した場合には、民事罰や刑事罰に問われる可能性があります。
7月3日土曜日。見山人美はマウンテン・バイクに乗り沢木聡の家へと向かっていたが、ペダルを真剣にこいではいなかった。最初のころは、坂道がきつい時だけサイパワーを使っていたのだが、最近はペダルをこぐまねをするだけだった。サイパワーをこんなことに使ってよいのだろうか? そんな考えが初めのうちはちらついていたのだが、泉彩香の一言、「車やバイクと同じでしょ」によってそのような考えは薄らいでいった。
人美はEYE'sのおかげでサイパワーをかなり自由にコントロールできるようになってきたが、そうなると次第に日常生活の中でサイパワーを使うことが増えてきた。何か物を取る時も、手足を動かさずにサイパワーで取ってしまうのだ。ちょっとした場面で簡単にサイパワーを使ってしまう自分――それは自分が楽をするために――を思うと、ダースベイダーのように暗黒面に落ちてしまうのではないか? あるいはブクブクに太ってしまうのではないか? そんな考えがサイパワーを使うたびに脳裏をかすめては消えていた。
何かを得れば何かを失うことがある。人生とはゼロサム・ゲームなのかもしれない――そんな沢木聡の言葉を深く胸に刻んだ人美は、サイパワーを持ったことの意味を常日頃考え続けていた。そして、人美には夢があった。サイパワーを使ってどうしてもやりたいことがあったのだ。空を飛ぶ――まだ実現はしていなかった。
神奈川県の葉山町(はやままち)、この海に面した小さな山の中腹に沢木聡の新居はあった。それまでは、相模重工が用意した小さな戸建ての借家に住み、彼自身もその家を気に入っていたのだが、2年前の拉致事件の後、情報管理室の渡辺昭博から「あのあばら屋では十分なセキュリティは無理だ。秋山と一緒になるのなら、まずはちゃんとした家に住み替えるんだな」と助言され、住み替える決心をした。そして、どうせならば人美のサイパワー研究も行える設備を整えよう。そうすれば人美は同じ葉山にある白石の屋敷から関内(かんない)の相模重工本社まで行かなくて済む。そんな考えの基、沢木は土地を購入し、今年の2月に沢木邸が完成した。
沢木邸には居住棟と研究棟がL字型に配置されていた。研究棟は地上1階地下1階建てで、研究室は地下にあった。居住棟は山の斜面にある土地のため、研究棟より1階分高い位置が1階となる地上2階地下1階建ての構造だった。どちらも緩やかなウェーブの重なり合う白を基調とした手塗りの壁で、最初に沢木邸を見た時の秋山美佐子の感想は、南国のリゾートホテルみたい、というものだった。敷地面積705.5平方メートル、延べ床面積413.9平方メートル。独りで住むにはあまりにも広い邸宅だったが、いずれは秋山がきて家族が増え、研究のために仲間たちが訪れることを考えれば、規模的には相応といえるものであったが、研究設備をも含めた総建築費数億円というスケールは、特許料による資産があればこそ実現できたものだった。
見山人美は沢木邸の門に設置された認証装置の前に立つと、ビデオカメラを見ながら呼び出しスイッチを押した。すると顔認証システムが人美と認め門を自動開閉し、人美はマウンテンバイクを研究棟へと進めた。門から研究等までは石畳が真っすぐに16メートル伸びている。その右手に居住棟が、左手には車を5台駐車できるアスファルトのスペースが広がっていた。人美は研究棟の左手奥にある芝生がひかれたテラスの近くにマウンテンバイクを止めると、二つ目のセキュリティとなる研究棟のエントランスへと向かった。研究棟のセキュリティは、整脈認証、顔認証、声紋認証の3つによって行われるが、これは、許可を得た人間が、自らの意思で認証を受けていると見なすためであり、相当強固なセキュリティと考えられた。
人美が研究棟に入ると、沢木邸のもう一人の住人、NGR-X0が人美を出迎えた。
「こんにちは、ゼロ」
「こんにちは、人美さん」
ゼロはNGRプロジェクトの試作初号機であり、2号機であるX1の完成後は沢木の下でASMOSによる自律制御の研究が行われいた。体長80センチのゼロは、一見するとSF映画に出てくる意思を持ったロボットのようだが、あくまでもプログラムに従って動作しているだけである。ただし、ASMOSと連携しているため、経験帰還――すなわち学習をしていくことにより意思を持つかのような振る舞いを見せる時がある。例えば、「こんにちは」っと声をかけられると、その規則性を人物やイベント日時から学ぶことで、時刻を踏まえた適切なあいさつを人工声音で発するようになる。人美や泉彩香と接することの多いゼロは、「こんにちは」っと返す時に手を振って首をややかしげるという、女性的な動作をするようになっていた。
「ゼロ、電気をつけて」
人美がそう言うと、ゼロは沢木邸の制御システムに無線LANでアクセスし、ミーティング・ルームの照明をつけた。人美は地下研究室の入り口のロックをゼロに解錠させ、階段を下りてその中へと入っていった。研究室は地下にあったが、天井には採光用の大きな天窓があるために明るく照らされ、白い床や壁が輝いていた。壁際には沢木の蔵書がずらりと並び、沢木のデスクと人美がエクストリームセンスを使用する時に使うリクライニング・シートが部屋の真ん中に置かれていた。人美はリクライニング・シートの背もたれを倒すと、天窓から見える空を仰いだ。人美はこの空間が好きだった。相模重工の研究室は、銀色の鉄板に覆われたいかにも研究室という空間で、正直あまり好きではなかったが、この研究室はリラックスできる空間だった。事実、人美のエクストリームセンスのスコアはこの研究室に移ってから劇的に向上し、環境変化に起因すると思われるこの結果は、人美の潜在能力の奥深さを示すこととなった。
人美が青い空を見つめながら、どうしたら飛べるようになるんだろう? と目下の最大テーマについて考えていると、沢木聡がコーヒーカップを二つ持って研究室に入ってきた。
「やあ、人美さん。夏休みの計画はできたかな?」
人美はニコニコしながら言った。
「ええ、大体ね」
「ほう、楽しそうな顔をするね。どんなプランかな?」
人美はその計画を初めて沢木に話した。
「私、空を飛べるようになりたいの」
「ええっ! 空を」
「そう。今少しずつ練習しているんだけど、少しの高さなら自分の体を宙に浮かすことができるの。練習を重ねれば飛べると思うんだ」
そんなことを人美が考えているとは思わなかった沢木は驚いたが、確かに、かなりの重量物でも浮遊させることのできる人美のサイコキネシスを応用すれば、自身が飛行することも可能と思われた。
「驚いた。でも、確かに可能性はあるね。で、飛べたら何をするの?」
「普通に旅行かなぁ。京都とか、北海道とか」
「純粋に移動手段ということか」
「だって、宅配のバイトをするわけにはいかないでしょ?」
沢木は笑いながら答えた。
「確かにね。でも、成功したとして飛んでる姿を見られたら大変だよ。何か対策を考えないと」
人美は得意げな顔で答えた。
「実はね、もう用意してあるの」
「へえ、どんな?」
「クリスタル・フィールドって名前をつけたんだけど、それで体を覆うと透明とまではいかないけど、姿を見えにくくすることができるの」
「それはすごい。そんな技をいつの間に身につけたの?」
「先週くらいかなぁ。彩香のアイデアをイメージして練習を重ねたらできるようになったの。彩香は光学迷彩だねっていったけど、それではパクリだから私がクリスタル・フィールドって名付けたのよ。見てみる?」
「もちろん、やって見せて」
人美はリクライニング・シートから立ち上がり、コーヒーカップを置くとEYE'sのコントローラーであるスマートフォンを取り出し、制御モードをパフォーマンス・モードに切り替えた。そして「行くよ」と言ってクリスタル・フィールドを展開した。
人美がサイパワーを発動する時には必ず気流が発生するが、この時も人美に吸い込まれるかのような緩やかな気流が発生した。そして薄い氷のような物体が人美の全身を覆った後、キュキュッと小さな音が鳴り人美を包む物体は蜃気楼(しんきろう)のような空間の揺らぎとなって人美の体を消した。沢木は驚きの声をあげた。
「すごい! すごいね! できるんだ、こんなことが……」
人美はクリスタル・フィールドを解除し、ウィンクしてから言った。
「でしょっ!」
太平洋標準時で土曜日の10時を過ぎたころ、ズウォメイ・エマーソンは自室のソファに座り、レモンとローズマリーなどで煎じられたハーブティーを飲みながら、目を閉じて集中力を高めていた。部屋のカーテンは閉められ、ソファ横の小さなテーブルに載ったスタンドライトがズウォメイを照らしていた。彼女は今、コンシャスネス・ネットワーク・ダイブ(Consciousness Network Dive)と自称するサイパワーを使う準備をしているところだった。
コンシャスネス・ネットワーク・ダイブとは、他人の意識に潜入――ダイブして情報を読み取る能力で、更にダイブした意識が認識している第三者の意識へと移動することができた。例えば、見山人美の意識にダイブし、人美の意識が認識している泉彩香の意識に移動し、更に彩香が認識している別の人物の意識にというように、意識のつながり――コンシャスネス・ネットワークを通じて様々な人間の意識から情報を読み取ることができるのだ。ズウォメイが今回ダイブしようとしているのは沢木聡。それは自身の予言、「人のバランスが崩れようとしている」の意味を確かめるために他らない。
ダイブを行うためには、その対象となる人物の意識を理解することが必要となる。つまり、ズウォメイが理解していない人間にはダイブできないのだ。ズウォメイは沢木と面識がないためその意識への理解度はゼロに近い。そこで、ダイブを成功させるためには――必要な情報を得るためには、できる限り沢木という人間を知る必要がある。ズウォメイは、エマーソンの指示によってEMSオリエントの江田克が集めた情報を丹念に読み込み、また、YouTubeなどにアップされている沢木の講演やインタビューの動画を見て、彼の意識への理解を進めた。しかし、それでも沢木に直接ダイブできないことも考えられるので、沢木をよく知る人間の情報も江田から得ていた。これにより秋山美佐子、岡林敦、白石浩三への理解を深め、沢木に直接ダイブできない時にはこれらの意識から間接的にダイブしようと計画していた。
ズウォメイの集中力はピークに達していた。呼吸は静まり、脈拍はゆっくりとしたリズムを繰り返していた。そして、夕日が沈むようなとても滑らかでゆっくりとしたスピードで、ズウォメイの意識は沢木の意識へとダイブしていった。他人の意識にダイブするということは、自身の記憶に他人の記憶が追加されるようなイメージである。そして、最も深くまでダイブが成功した時には、過去の行いから未来にしようとしていることまで、他人を真っ裸に暴いてしまう恐るべきパワーなのである。
一方、沢木はこの時(太平洋標準時10時ごろ、日本時間翌2時ごろ)睡眠中であったが、彼自身の身体に変わったことが起こるわけではなく、ダイブという行為を彼自身も、彼を見る他人の目からも気づくことはできない。しかし、今回は違った……
ダイブを開始したズウォメイの脳裏には真っ白に輝く空間が広がり、その輝きから浮かび上がるように沢木の記憶がビデオのように再生されていく。しかし、最初のシーンが浮かび上がって間もなく、ズウォメイの前に突然侵入者が現れた。
「あなたは誰?」
突然の問いかけにズウォメイは驚いた。
何ですって!? 私を認識しているの?
「どうしてここにいるの?」
それは見山人美の声だった。他人の意識の中でズウォメイを認識しコンタクトを求めてくる者などこれまでは皆無だった。初めての出来事にズウォメイは困惑するとともに、自分以外にもエスパーがいることを生まれて初めて知った。危険を感じたズウォメイは沢木から他の意識へ移動しようとしたが、その行く手を人美に阻まれた。
「私は人美、沢木さんの友達。あなたは誰? ここで何をしているの?」
ズウォメイは人美の姿をハッキリと捉えることができた。度重なる人美の質問に、ズウォメイは慎重に答えた。
「私はズウォメイ。迷い込んでしまったの」
そして、この状態から早く逃れるべきだと考えた。
「だからもう行くわ」
人美は「もう迷い込まないでね。さようなら」と言いながら、ゆっくりと手を振った。ズウォメイは「ええ」と小さくうなずいてから沢木の意識から浮上した。
ズウォメイは水中から浮上したかのように大きく息を吸い込みながら、飛び上がるように目を開け立ち上がった。呼吸は乱れ、心拍数も上がっていた。しばしの放心状態の後、よろけて手を突こうとした時にティーカップを床に落として割ってしまった。その音が、ズウォメイを正気に戻させた。彼女はソファに座り、深く深呼吸した。
一方、自室のベットで眠っていた見山人美は、静かに目を覚ました。そして「ズオメイって、誰? 沢木さんの記憶? おかしな夢……」とつぶやいた。
落ち着きを取り戻したズウォメイは、割れたティーカップを片付けると、どうすべきかを自問自答した。
エスパーがいるなんて…… 私以外にもエスパーが…… 人美と言う女の力は私よりも強いかもしれない。ダイブを続けるのはリスクがある。でも、真相を突き止められなくなってしまう。人のバランスが崩れるとは、沢木の技術と人美のパワーによって起こるのかもしれない。やるなら、早い方がいい……
そう考えたズウォメイは、人美を回避するために秋山美佐子をダイブのターゲットに選び、その意識に飛び込んだ。
秋山の意識は幸せに包まれていた。そして沢木への深い愛情をズウォメイは感じた。これほどの幸福感をもたらす沢木という人間が、意図的に悪事を働く人間とはズウォメイには思えなかった。きっと、何か不幸な出来事が人のバランスを崩してしまうのではないか? そんなことを感じながらダイブを続けた。そして、エクストリームセンス――その言葉をズウォメイは見つけた。秋山の記憶が再生されている。
秋山を前に沢木が少年のような顔で話している。
「すごいことを発見したんだ。バイオフィードバックを応用することで、思考制御だけではなく、コンピュータのアウトプットを脳で直接受けることができるんだ。つまり、脳がコンピュータによって拡張されるようなものだよ。すごいでしょ? だから超感覚――エクストリームセンスと名付けることにしたんだ」
岡林敦と話しているシーンが再生される。
「ESにはもっとすごい可能性があるんだから。これを聞いたらぶっ飛ぶよ!」
ズウォメイは秋山から岡林にダイブした。
「それに彼女、星恵里さん。かわいいし!」
「彼女はSOPのエースだぞ……」
岡林の意識に刻まれた記憶をさかのぼっていくズウォメイ。そして、すべてをひも解くシーンにたどり着いた。
沢木は岡林を前に話をしている。
「バイオフィードバックのアイデアは、知っての通り人美さんのサイパワーをコントロールするためのものだ。しかし、このメカニズムを使えばシステムは脳とダイレクトに通信できる。これをASMOSと直結すれば、桁違いの情報処理ができるはず――これがエクストリームセンスというアイデアだ。そしてもう一つは、バイオフィードバック量によって人美さんのサイパワーを増強できることから重大な可能性に気がついたんだ。分かるか?」
岡林は「さあ?」と首をひねった。
「サイパワーを持たない俺たちも、人美さんのような力を持てるかもしれない、ってことさ」
岡林は大声をあげた。
「うそーっ!」
「いや、多分できる。バイオフィードバック機構を通じて脳内活動全般を活性化することによって、サイパワーを持たない俺たちもパワーを使えるようになる。つまり、サイパワーのあるなしは脳の使い方の問題ということだ」
沢木が薄く笑うと岡林が尋ねた。
「まさか、既に実験済みなんですか?」
沢木はかぶりを振った。
「いや、まだだ。実証するためにはもう少し準備が必要だ。それに、これが実現してしまったらどうなると思う?」
「………………」
岡林の頭は混乱していて言葉にならなかった。沢木は続けた。
「人のバランス。人々のバランスが崩れてしまい、この世は終焉(しゅうえん)を迎えるかもしれない」
岡林は整理されないままの疑問を口にした。
「そこまで行きますか?」
「人美さんの能力は知っての通りだ。これを政治や戦争、あるいは犯罪。そういうものに利用したらこの世はどうなる? 少なくとも、現在の世の中の仕組みは崩壊する」
沢木は厳しい表情で言った。
「このことは、当面二人だけの秘密だ。いいな」
ズウォメイは岡林の意識から浮上した。
「人のバランスが崩れる。彼の言葉だったのね。そして人美はエスパー…… 万人がエスパーになれるなんて、そんなことがあってはいけないわ……」
ズウォメイがダイブした日の夕方、父ニール・エマーソンはその結果を伝えられ驚きの声をあげた。
「何ということだ。ミスター沢木のもとにもエスパーがいて、しかもコンピュータ・システムで誰でもエスパーにできる研究とは…… 驚くべき事実だ」
ズウォメイは言った。
「もっと詳しいことを知るためには沢木へのダイブが必要だけど、また人美と遭遇するのはリスクがあるわ。別の方法を考えないと……」
「しかし、ミスター沢木は倫理観の高い人間だと思うが。これ以上介入してよいものかどうか、私は正直迷う……」
ズウォメイは静かに答えた。
「善か悪かは問題ではないわ。問題は、沢木と人美の二人にはすべてがそろっているということなの。善人でも優れた道具を使いきれないかもしれないし、悪人でも能力や環境が整っていなければ害になることはないでしょう。彼らの意に反して、彼らの研究が悪用されてしまうこともあるわ。私は、開発を中止することが一番だと思う。だから、まずは沢木の考え方が知りたいの」
確かに、沢木と人美にはかなりのものがそろっていた。沢木の技術者としての高い能力、人美の驚異的なパワー、相模重工の資本力…… 二人が正義感に満ちあふれていたとしても、何かのボタンの掛け違いで災いに転じてしまう可能性はゼロではなく、ズウォメイの主張はエマーソンに次の行動を起こさせる強い動機となった。しかし、皮肉なことにこの行動が災いの引き金を引いてしまうのだ。そう、ズウォメイとエマーソン。この二人にも多くのものがそろっていた。ズウォメイの予知能力や情報収集能力、エマーソンの戦略、EMSの軍事力と国際的なネットワーク…… 双方ともにあまりにも強力な剣を天は与えてしまった。そして、そのような剣にぶら下がろうとする人間は必ずいるのだ。
エマーソンはこの後、次のようなメールを江田克に送った。
相模重工の沢木聡が開発しているエクストリームセンスというシステムについて、その詳細を調べてほしい。このシステムは、軍事的インパクトが極めて高いと思われる。我々EMSは、その情報を誰よりも早く入手したい。特に、ミスター沢木がそのシステムを使って何をしようとしているのか、そこを探ってほしい。作戦は君に任せるが、EMSの関与が悟られることのないよう万全に頼む。
(続く……)
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