世の中は日に日に便利になっていく。しかし、その一方で何かが失われ続けているのではないだろうか? 例えば、コンピュータによる業務システムは、それまでの人の仕事を早く正確に行うことができるが、業務をブラックボックス化し、従業員から業務知識を奪うことになる。もっと身近なことでいえば、友人の電話番号をあなたは覚えているだろうか? 今や携帯電話のアドレス帳にインプットされた電話番号は、見ることすら少ないのではないだろうか? また、漢字をどれだけ書くことができるだろうか? 日本語変換システムとそれに連動した辞書から文字を選ぶだけの生活は、あなたから文字の記憶を少しずつ奪っていっているのかもしれない。
質量保存の法則、経済のゼロサムゲームなど、宇宙の心理とは「何かを得られれば、何かを失う」というものかもしれない。だとすると、人が便利さを追求し、テクノロジーが進歩すればするほどに、人類の脳は退化していると表現できるかもしれない。
主要先進国では、少子高齢化が進んでいる。これは、若い脳の比率が相対的に減少しているということであり、これもまた、全人類的には脳の退化と表現できるかもしれない。
便利さの追求と若者の減少。これらにより全人類的規模で脳が退化しているとするならば、この先の未来はどんなものになるのだろうか?
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