震災から1週間と1日が経ちました。この間感じたことなどを書いてみようと思います。
【震災時】
私の会社は横浜市にある11階建のビルで、その10階に私のデスクはあります。あの時、私は机に向かって仕事をしていました。ズンズンっと、いわゆる縦揺れを最初に感じ、やがて緩やかな横揺れが起きました。私をはじめとする10階の面々はエレベーターホールに避難しましたが、その時はまだ、直ぐに収まるいつもの地震と思っていました。
ややあって突然激しい揺れに… 印象ですが、10階のフロア全体が左右に30cm以上揺れていたのではないかと思います。ガタガタと激しい音と女性従業員の悲鳴。私は狭い通路の両方の壁に手を広げて体を支え、その激しい揺れを感じていました。
「このまま崩れて死ぬかなぁ…」と、生まれて初めて死ぬかもしれないと思いました。
感覚的には5分位、そんな恐ろしい状況が続いた後に揺れは収まりました。「ああ、助かった」 ホッとしました。
【震災直後】
余震が何度か来た後、屋外に避難するようにとの指示が出ました。私は上着を着て、バックに最低限の荷物を放り込み、建物の外に避難しました。外に出ると、多くの人々で歩道や公園が埋め尽くされていました。
震災直後 posted by (C)Satohru
真っ先に安否が気になったのは、humming birdのことです。何度か電話をしましたが、通じるわけがありません。仕方なく、携帯メールを送りました。
15時1分 大丈夫?
それから約1時間後の16時19分、やっと電話がつながりhumming birdの無事を確認しましたが、その間は私にとって、第2の恐怖の時間といっていいものでした。
「今日は家にいた。怖くて外に逃げたよ」
その声にとても安堵しました。
【震災の夜】
19時過ぎだったか、私は自分のオフィスに戻りました。給茶器の破損による水漏れでオフィスは水浸し。私の大切な本は床に落ち、水に浸かってしまいました。悲しかったですが、命あったのですから、贅沢はいえません。
私の大事な本が水浸し。給茶... posted by (C)Satohru
【震災後の13日・日曜日】
10時頃に出社した私は、システム関係の被害をチェックすることから始め、それが済むとオフィスの片付けに加わりましたが、ここからが、我が社の強さ・たくましさを感じるところでした。
まず、事業部の力自慢の精鋭たちが、人力ではとても動かないだろう、と思われる荷物の入ったキャビネットを次々と元の位置に戻してしまいました。また、廃棄物処理業者をコネクションで手配し、この日の午後には数台のトラックが我が社に到着し、廃棄物が次々と運び出されて行きました。また、一級建築士たちは社屋の点検を始めました。
このようなスタッフが自社にいることを頼もしく思うとともに、我が社の組織能力を再認識しました。
これが我が社の地震被害です。 posted by (C)Satohru
今回の震災を通じて、大切な人、大切なものがよくわかりました。
我が社のコンピテンシーを再認識しました。
大きな危機を通じて、今までハッキリと見えていなかった物事に、フォーカスをしっかりと合わすことができました。
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